一人暮らしで車の購入を検討しているあなたに知ってほしいことまとめ

収入や貯蓄がある程度増えると憧れから購入を検討したくなるものです。しかし、プライベート空間で自由な移動ができる反面、デメリットも多いのも事実です。

今回は、一人暮らしと車との付き合い方についてまとめました。

*この記事は3分で読み終わります。

一人暮らしの車の保有率は?

車を所有している一人着らしの方はどのくらいいるのだろうか?

内閣府が発表しているデータを見ると、2021年で49.1%の単身世帯が車を所有

*内閣府『消費動向調査』より出典

実に一人暮らしの半分が車を所有している計算となります。

ぶえ

意外と多い印象ですが、二十歳前後の年齢に絞れば割合は大きく減るはず・・・

ある程度の預金や収入があるケースや田舎暮らしで通勤などに車を利用しているケースが多いのではないでしょうか。

若者の車離れは当然

車を所有しないことは賢い選択だと思います。

通勤で車が必要な場合を除いて、車を所有することは勿体無い。

車が好きだからカスタムしたり、ドライブがしたいというのであれば否定はしません。

しかし、移動手段として車がほしいというのであれば「ちょっと待った!」と言いたいです。

移動手段にしては金がかかりすぎる・・・

さらに、今はレンタカーやカーシェアが普及しています。買い物はネットショッピングでもできます。オンラインでゲームや飲み会もできます。

ここまで色々なサービスが普及した中で、「車離れ」が加速するのは当然でしょう。

車,ステータス

所有のデメリット5つ

では、実際に車を持つことで生じるデメリットについて述べていきます。

  • 本体代が高い
  • 維持費が高い
  • 貯金がしにくい
  • 運動不足になる
  • 余計なストレスがかかる

主にこの5つがデメリットではないでしょうか。一つずつ詳しく述べていきます。

本体代が高い

家についで大きな出費となる車ですが、ある程度のスペックを所持した車を購入しようと思ったら安くても100万円以上かかるでしょう。

加えて税金や手数料、保険料が発生します。

さらに一括で購入することが難しい場合は、ローンを組んで購入するケースもあるでしょう。そうなった場合、分割で返済する分、1〜2%の金利が発生します。

たがが1〜2%と思うかもしれませんが、銀行にお金を預けた場合の金利は、0.001%です。

例えば・・・

200万円の車を金利2%で10年ローンで返済する場合

毎月の返済額は18,403円

トータルの返済額は、2,208,360円

およそ20万円が金利として返済する必要があります。

分割で購入できる分、初期費用が安くすみますがトータルの支払額は高くなるので注意です。

維持費が高い

主な車の維持費
  • 自動車税(毎年3〜10万円)
  • 自賠責保険(年間1万2千円)
  • 任意の車両保険(5万円〜)
  • ガソリン代(月5,000円)
  • 駐車場代(住んでいる場所による)
  • タイヤやバッテリーなどの消耗品代

月平均にすると2〜3万円程度かかります。

自動車ローンを組んだ方は加えて本体代がかかります。

費用に加えて手間もかかります。洗車や引越し時の手続き、雪国では除雪やタイヤ交換なども必要となってきます。

手間と費用が多い自動車はやはり所有しない方が身軽ではないでしょうか。

直近でタイヤメーカーが値上げを発表、ガソリン価格の高騰など出費額が増える一方です。

貯金がしにくい

本体代や維持費を上記で述べましたが、これだけ出費がかかるということが逆に買わなければこれだけの貯蓄が得られるということ。

一人暮らしは今後のライフイベントに備えて貯金をある程度しておくべきです。

さらには、貯蓄さえあれば自己投資や転職、旅行や趣味を不自由なく行うことができます。

さらに、余裕があれば資産運用で資産を増やすことだってできます。

今後の変化に合わせて資産を増やしておくことは大切です。若いうちから貯蓄癖をつけておきましょう。

車の所有で故障による修理や違反による罰金など突発的な出費が発生するリスクあり。

運動不足になる

車の保有と運動不足は当然ながら相関関係があります。

下の図は都道府県ごとに車の所有台数と平均歩数を表した図です。

Newsweek『都市部よりも歩かない……「クルマ依存」の地方で深刻な運動不足』より

車を持っている数が少ない東京が歩く距離が長く、車の所有率が高い地方の方が歩いていないという結果が出ました。

歩くことは健康に良いです。肥満防止や病気のリスクを下げることができます。

さらに、長時間同じ姿勢で運転すると血流が悪くなり、疲労や体の痛みの原因となります。

運動不足解消のために、車で移動して会費を払いジムやヨガなどを利用している大人がいますが、果たして本当にそれで良いのでしょうか。

車を所有せず歩く頻度を増やした方が、お金をかけてジムに行くよりもはるかにコスパ、タイパが良いはずです。

ストレスも多い

便利な反面、余計なストレスを感じる場面も存在します。

車のストレス一覧
  • 通勤や事故による渋滞
  • 事故や車両故障
  • 取り締まり
  • イタズラや盗難
  • 洗車やタイヤ交換
  • 煽り運転

また、購入や買い替えの際の手続きは多くの時間を奪われ面倒です。さらには、車を持つことで違反や罰金のリスクが高まります。

ただでさえストレスがかかりやすい現代において、自動車によるストレスは所有しないことで簡単に取り除くことができます。

車の免許は必要ない?

車の購入はデメリットが多いと述べてきたが、では運転免許は必要なのか?

これに関しての答えは、必要である。

車自体を所有していなくても免許さえあれば、「レンタカー」や「カーシェアリング」などのサービスを利用することができる。

また、仕事や就職で運転免許の取得が必須の業種や企業もあるため、転職や転勤、部署移動などに備えておくことで仕事の幅が広がるでしょう。

車との上手な付き合い方

車がただの移動手段であると思うのであれば、公共交通機関やタクシーを使えば良いだけです。ドライブがしたいのであればレンタカーを借りれば済みます。

自動車は乗る時間が非常に少なく費用対効果が極めて低いです。たとえ通勤で毎日利用していたとしても通勤や運転時間以外は使われていません。

ぶえ

スマホと比べても実に利用時間が少ないです。

今は、所有する時代ではなくシェア(共有)する時代です。

その象徴が、『サブスクリプション』です。

映画やアニメ見放題や音楽聴き放題のサブスクは、実際にコンテンツの購入はしません。使用料を払ってコンテンツを利用する権利を得ることができます。

その流れが自動車にも来ています。その代表的なのが『Uber』です。しかし、『Uber』は海外では普及していますが日本では未だ普及していません。

その代わり日本では、『カーシェア』が普及しています。カーシェアといえば「タイムズ」です。

自動車も所有ではなくシェアという考え方が普及すれば家計と環境に優しく、人間らしい生活が送れるため自動車とは一定の距離を保つのが良いでしょう。

まとめ

車への憧れは過去のものとなっています。「若者の車離れ」なんて上の世代に言われることがありますが、そんな話当然のことです。

むしろ車に執着して憧れを抱くこと自体がもう古い考えとなっています。

購入しなくても利用できるサブスクの普及や資産運用などが当たり前になり、現金からスマホ決済に変わっていったように自動車の所有も一つの変化点を向かえているのかもしれません。

購入やレンタル、シェアやリースなどいろんな形が今では存在します。

あなたはどんな付き合い方がしたいですか?

生き方やライフプランなどを考えながらじっくりと検討してみてはいかがでしょうか。

では、また。